Award

塩竈フォトフェスティバル 2009 写真賞受賞
天野裕氏「Rirutuji」発行!

定価:31,000 円(税込)
※限定 31 部・完売しました

当写真集は、塩竈フォトフェスティバル 2009 写真賞大賞の副賞として制作されました。 (審査員:綾智佳/The Third Gallery Aya ディレクター、沖本尚志/Photo GRAPHICA 編集長、笠井爾示/写真家、菊田樹子/インディペンデントキュレーター、平間至/写真家、三好耕三/写真家、森本美絵(写真家)、山崎信/P.G.I ディレクター、山崎洋一郎/ロッキング・オン・ジャパン編集長*役職は 2009 年当時)

天野氏は、前年のレヴューに彗星のごとく現れ、惜しくも大賞は逃したものの鮮烈な印象を残しました。その翌年には、さらに進化した作品で見事に大賞を受賞。「別に死のうとか考えていないんですけど、シャッターを押す瞬間はいまここで命を失ってもいい、という時に押す」と語るように、天野氏の作品は、切なさと切実さを混交させながら、写真の、撮影という行為の、そして撮影者の存在意義を問いかけます。既存の写真論やマーケットのあり方への違和感から、当写真集も独自の制作・流通方法となりました。

書籍詳細
書名
Rirutuji
アドバイザー
中島英樹
制作
菊田樹子
発行
塩竈フォトフェスティバル実行委員会
発行日
2010 年 3 月 31 日
頁数
298 頁 収録図版:148 点
判型
H364xW257mm、並製本 特別ブックマーク付、サイン入り
※写真家による手づくりの為、上記以外の装丁・仕様は各冊異なります
定価
31,000 円(税込)
著者略歴

天野裕氏(あまの ゆうじ) http://marialuz.exblog.jp/

1978 年福岡県大牟田市生まれ。


<各界の皆様より写真集のコメントをいただきました>

●しあわせとは誰かと深くつながること。。か。
・・・・・・・・松浦弥太郎—暮しの手帖編集長


●彼は馬鹿なんですよ、写真と心中する覚悟なんだから。
・・・・・・・・中島英樹—アートディレクター、グラフィックデザイナー


●大胆さと繊細さという正反対なものが共存する不思議を作品に感じました。それは天野さんのご自身そのものでもあり、作品そのものでもあると思います。 この絶妙バランスがパワーアップするのを期待しています。
・・・・・・・・綾智佳—The Third Gallery Aya


●こんなブッ飛んだ写真、ひさびさに見た!
・・・・・・・・笠井爾示—写真家


●見た後のこの満足感はなんなんだろう・・・。
写真が持つチカラを改めて感じました。
不思議とワクワクさせてくれる写真集です。
・・・・・・・・福田紀子—コマーシャル・フォト


●うわぁ、これ“限りなく透明に近いブルー”やろ写真の。
ようわからんけど、兄のキスとか切ないっす!
・・・・・・・・天野絵美—妹、必死女子大生


●アマノくんと初めて会ったときのことを今でもよく覚えている。
餓えた野獣のような眼と繊細な心遣いとブックの編集のうまさが印象的だった。 アマノくん、これからも地獄の愛と、天国の光のような写真を撮り続けてね!
・・・・・・・・寺本一生—PUNCTUM TIMES 発行人


●愛するものしか天野は撮らない。
いや、撮れないんだ。素晴らしい。
小手先でシャッターを切る連中が天野を無視する。
若しくは乱暴者のレッテルを着ける。
奴らほんとは天野が怖くてしようがないんだ。
ざまぁ見ろ。
・・・・・・・・箭内道彦—風とロック


●魂と魂がぶつかりあう瞬間 それが写真でそれが愛
・・・・・・・・平間至—写真家


●何かを掴もうとして手を伸ばすしかできない。
赤ん坊の頃ならば伸ばした手の先にはお母さんの乳房があった。
でも、ない。
ない、ということだけがこのおびただしい写真には写っている。
伸ばした手の先にあるのは、彼女の手、おまんこ、波、おまんこ、神、彼女の手、同じように途方に暮れた彼女の顔、おまんこ。
明日に向かって生きていく、というのは幻想だ。
僕たちはまだ歩けない。
ただお母さんのおっぱいのようなものを求めて手を伸ばすだけ。
でもそれは、ない。
あとはロックで泣き叫ぶだけ。
・・・・・・・・山崎洋一郎—rockin’ on


●「恋に疼く」
どんな輝き切なさも見逃さないで
感じ続けることを厭わないで
秒針に刺されるほどの痛みが止まらない
殴られそうなときも目はずっと開けたまま
だからこそ見えた救いを信じる
僕には耐えられないことでも
君は耐えてきたから
僕は戦い抜いてみせる
自分の眼で見たことは
誰にも撮れるものじゃない。
・・・・・・・・谷中敦—TOKYO SKA PARDISE ORCHESTRA


●無垢だから良いというわけでもない。
無知だからどうというのだ。
僕は無傷ではないんだと叫んでいる。
天野裕氏は深い詩情を抱えながら野生動物のように生きている。
精度の高い眼で夜のパンパスの彼方を
できるだけ無感情の貌をしてじっと見つめている。
・・・・・・・・孫家邦—リトルモア





・・・・・・・・後藤繁雄 ー編集者,クリエイティブディレクター


●この写真群を見終わりながら
「生い立ち」ということを思いました。
どうしてもつつみかくすことのできない
本能っちゅうもんがまだ人に残っていると
思っていた矢先にこの写真を見たからでしょうか。

こないだ35年ぶりに野犬の家族を
東京近郊の漁港でみつけたんだけど
彼らはいざとなったら
のどぶえをくいちぎるキバをもっているからね。
というようなかんじで。
・・・・・・・・中村達也 ーLOSALIOS


●天野裕氏の写真は
天野裕氏のありのままの魂かもしれません。
その魂が自分の心の奥に響きました。
これからの天野裕氏の写真を見る事を思うと
胸の高鳴りが止まりません。
また天野裕氏の魂と対するのを楽しみにしています。
・・・・・・・・ATSUSHI ーDragon Ash , POWER of LIFE


●天野くんは九州のラリークラークか!
いやいや構成力とか天野くんの方が断然凄い。
まるで映画を見てるかのよう。
しかし、彼女に「これ違うやろ」と言われたくないから
時系列に並べただけという、マジ!
結局写真なんてどう生きるかなんだよね。
なんて、僕もずっと思っているんだけど出来なかった。
それをやろうとしてる天野くんを僕は応援します。
・・・・・・・・久保憲司 ーカメラマン,ライター


"彼のこと"
実際に天野裕氏に会うと
誰しも凄いインパクトを受けるはずである

彼の写真をはじめて見た時の衝撃
これは俺が12才の春に
彼と出会った時の印象とまったく一緒だった

天野裕氏の写真は彼自身だと思う
・・・・・・・・秋原 拓 ーMOMENTO

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塩竈フォトフェスティバル
Mail:shiogamaphoto@gmail.com