定価:3,800円(税抜)
当写真集は、塩竈フォトフェスティバル2024写真賞大賞【審査員:おおうちおさむ(アートディレクター、グラフィック・デザイナー/ナノナノグラフィックス)、大橋麻里奈(アートディレクター・副編集長/ロッキングオン)、菊田樹子(インディペンデント・キュレーター)、佐藤正子(キュレーター/株式会社コンタクト)、近浦啓(映画監督)、平間至(写真家)50音順、役職は2024年当時】の副賞として制作されました。
高橋実希さんは、進学で故郷を離れ、生家やその庭、そして家族との関係も、自然に保たれるものではなく、誰かの手や意志によってその形を成していることに気がつき、祖父の死をきっかけに撮り溜めた写真をポートフォリオにまとめました。
頭の中で辿ろうとすると途端に曖昧で不確かなものとなる記憶や感覚を、いま目の前にあるものを丁寧になぞることで、今いちど確かめようとする試みが評価され、大賞を受賞。それから1年間、さらに制作を続け、いよいよこの写真集が仕上がりました。
髙橋実希 Miki Takahashi
1996年静岡県生まれ。
2019年に東京工芸大学芸術学部写真学科を卒業し、現在は東京を拠点に活動している。
人の無意識や記憶を主題に、写真やコラージュによる作品を制作。
2024年、塩竈フォトフェスティバル・ポートフォリオレヴュー写真賞にて大賞を受賞。